ハイヒールと100円
お仕事で、東武東上線「大山」まで行ったときのこと。
駅を降りてすぐ、「!!!、財布を忘れた!しかもカードケースも忘れた!」という失態に気付き、やばい!帰れるだろうか、と焦った。
というのも、ずっと、ICカードで乗ってきたので、帰りの電車賃分が入っていないとアウトです。
大山駅から中央線沿線の自宅駅まで、706円、カードの残高は382円。ガーン、帰れない……。
さて、どうしようか、池袋辺りの交番でお金を借りようかとも考えたけれど、ちょっと面倒。「そうだ、できる限り、自宅近くの駅まで歩こう」と考えた。
グーグルの地図を見る限り、一番近い中央線の駅は「中野駅」だと気付き、歩くことにした。
ここで問題が一つ。仕事だったので「ハイヒール」を履いていたということ。歩くのには自信があったが、脚が痛くならないか心配。(そりゃそうだ)
ええい、とりあえず歩こう、距離にして約8km、時間にして1時間30分。途中で何か飲みたいなと思い、100円でもあったらなと考えながらひたすら歩いた。中野駅の手前ではさすがに、足を引きずっていましたが(笑)。
本当ならもうちょっと自宅に近い駅まで歩きたかったのだけれど、ここでギブアップ。ハイヒールで8kmはよく歩いたと思う、ほんと。
結局中野駅からでも、自宅駅までは100円足らず、駅員さんに事情を話して乗せていただき、その日のうちに不足分を駅にお返ししました。
翌日の筋肉痛が半端なかったのは、言うまでもありません。足の裏は痛かったけど、豆ができなかったのは、歩きやすいハイヒールをと必死で探したお陰だなと思っています(自画自賛)。
100円の重みとハイヒールの歩きやすさが、ズシッと分かる1日でした。